スタンダード種目は、ヨーロッパなどで古くから踊られているダンス。エレガントで優雅な踊りです。
1)ワルツ 【Waltz】
ワルツは、オーストリアやドイツが発祥の踊りで、社交ダンスの中で最も古い歴史をもち、昔、ヨーロッパの宮廷の舞踏会等で踊られたテンポの速いウインナ・ワルツとイングリッシュスタイルのスロー・ワルツがあります。
一般に、日本でワルツと言われるのはイングリッシュスタイルのスロー・ワルツの事を言います。
ズン・チャッ・チャッという3拍子のテンポで右回りと左回りを、大きなスイングでゆったりとライズ&フォールしながら3拍子で踊るのが特徴です。 スタンダード種目の中でも一番人気があります。
2)タンゴ 【Tango】
タンゴにはアルゼンチンで生まれたアルゼンチン・タンゴとコンチネンタル・タンゴのふたつがあります。
ダンスのジャンルでいうと、社交ダンスのタンゴとアルゼンチンタンゴとは別の踊りになります。日本に伝わったのは主にコンティネンタルタンゴで、社交ダンスを踊るための舞踊音楽として伝わりました。
歯切れのよいスタッカートのリズムにのって情熱的に踊るダンスです。 膝をゆるめて低い姿勢でアップダウンせずに踊るのが特徴です。
3)スロー・フォックストロット 【Slow Foxtrot】
名前が「キツネの忍び歩き」に由来するダンスです。ワルツと同じでゆったり優雅に踊られますが、ワルツと違い4拍子なので、SQQ、SQQと踊りますが、このSカウントできちんと2拍とることが大事です。
ダンスに必要な姿勢やホールド、フットワークなどの基礎的な動きが多く含まれていますので、スローフォックストロットをマスターすれば他のダンスも上達すると言われています。
イギリスの名車がスーッと動いていくようなゆったりした動きで踊られます。
また、スローフォックストロットはブルースと同じ曲で踊ることが多く、パーティなどではブルースとスローフォックストロットが同じフロアで踊られることになります。
4)クイックステップ 【Quickstep】
クイック・ステップはスローフォックストロットの速いバージョンのようなもので、実際に1920年代スローフォックスロットから枝分かれしたというルーツを持ちます。
クイック・ステップと言うように、テンポの早い曲にのって踊られるダンスです。ダンスフロアーを飛んだり跳ねたり走ったりするように踊ります。
パーティでは、この曲の時に、ジルバを踊ることができますのでクイック・ステップとジルバが同じフロアで踊られることになります。
5)ヴェニーズワルツ 【Vinnesse Waltz】(ウィンナー・ワルツとも言います)
ウィーンの宮廷舞踏会などでもとっても有名な踊りです。軽快な3拍子に合わせて右回りと左回りのステップでクルクルと回転しながら踊るダンスです。普通のワルツの倍の早さで踊ります。
ステップの数は他の種目に比べると圧倒的に少なく、右回りをするナチュラルターン、左回りをするリバースターン、そして右回りと左回りを切り替えるステップのみで主に構成されています。
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